『僕はばかだから、体験からしか学べない』

『僕はばかだから、体験からしか学べない』

               

氷点下の車内泊がどのくらい寒いかも、

フタがない鍋でのごはんの炊き方も、

不安になるくらい早く流れる雲も、

素足・ぞうりで歩く雪の冷たさも、

山の湧き水の美味しさも、

寝るところがない寂しさも、

素敵な出会いのおかげで暖まる心も、


やってみないと分かならかったです。
そして、体験は噛めば噛むほど味が出る方がいい。
味が出るように、噛んだ方がいい。

◯◯◯

1/24    ハワイへ出発
1/26夕 成田へ帰国←( ̄▽ ̄)
   26夜 徳島へ出発
1/28    徳島着
1/31    大分上陸
2/10     熊本県山都町
2/11,12  宮崎県高千穂
2/13   バイト、温泉←今ここ

◯◯◯

午後の予定は、お昼に決まる。
今朝の予定は、寝ながら決める。
明後日の予定は、分かんない!笑
お金なくなったら働く!!!

そんな、毎日(^^)
    
    
この前、行ったのは
太陽の神様、天照大神さん巡り。

天の岩戸(宮崎県、高千穂のあたり)に隠れられた神話は有名ですが、
天孫降臨の地という説がある、熊本県山都町の幣立神宮にも天照さんは祀られています。
    
       
3日前、
2月10日は自分の誕生日、
え、どうしよう!
     
知らない土地で一人でいつも通り過ごすのも面白くないから、
めちゃ雪降って寒くなるらしけど、
山の上の幣立神宮に行ってみよう!
そのまま高千穂も行ってみよう!

    
ということで決まった
10〜12日、2泊3日の
天孫降臨&天照さんツアー』

靴下用カイロと、タイヤチェーンを準備して、
行ってきました。めっちゃ雪!!!

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ゆきゆきゆきーーー!!!笑


「ブレーキしたらいかんよ!
もう車、いうこと聞かんくなるから。
谷に落ちても知らんからね」
     
と、親切な方に脅されながら、
国道をすいすい、

幣立神宮に着いて、
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「素足・ぞうり」で参った後、
(幣立神宮の前にある気になっていたパン屋は雪のため休み( ̄▽ ̄))


早速行ったのは、温泉!笑
無事に温泉の駐車場までたどり着いたのはいいものの、その時の足もとは裸足クロックス!

どーせ、足は冷たい通り越して、
すでに痛いし ←

温泉のあと、雪で濡れた靴下のはくのやだから、
そのまま行く桑原。
    
振り返ると、
我ながらばかだな〜と思いますが
その時は真面目に、一番賢いと思ってのチョイス 笑
     
でも、それだけ寒いあとだから
感じる暖かさも格別(^^)
     
      
それにしても、たまたま来た日が
シーズンでも数回しかない大雪の日ってどうよ。
と思いながらも、

2日目と3日目、
天の岩戸神社、高千穂神社にそれぞれ
「いつも見守ってくださってありがとうございます」
と、お参りをしました。
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こんな言い方すると失礼かもしれませんが、
途中から、
神社を回ることに対して、お腹いっぱい感がありました。

高千穂マップを見ると、たっくさん神社があって、
「全部回るぞ!コンプリート!
 よっしゃ!達成感(^^)」 
にあまり興味がない僕は、
     
その体験から、どんな学びを得るかの方が大事だと思うので、お腹いっぱいになったのは何でか考えました。

草や木や石や鳥など、すべてのものが神様。
八百万の神様に感謝を伝えるなら、神社に行かなくてもできるのに、なんで色んな神社に行って、何度も同じようにお祈りするんだろう。社にはどんな意味があるんだろう。。。

そんなことを考えていたら、

2日目には雪が止み、
3日目には陽が出てきました。
    
雪が降りながらの-2℃と
太陽が出ながらの-2℃はぜんぜん違う!
     
あ、天照さんの太陽のありがたさを感じるための雪だったのか!(←ハッピーやろう 笑)
     
3日目にしてやっと営業してた、幣立神宮前の自然派のパン屋さんにも行って、アメイジングなおもてなしを受け、
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3日間、毎日お参りして、3回目にして初めて会えた幣立神宮の宮司さんと話をする中で神社の本殿の意味も、神話についても、祈りについても、色んな話を聞けて、なるほど〜。

目の前の出来事から、感じたこと、考えたことが、体験の中で一つ一つクリアになっていくのが、すごい気持ちいい、不思議な3日間でした。


旅してたら、ダイレクトに変化や違い
を感じるので、分かりやすいですが、

最近大事だと思うのは、
日常をいかに旅できるか。
    
同じだけど、違う毎日に、
どれだけアンテナ立てて、
    
目の前の出来事を体験する中で
感じて、考えて、消化できるかだと思うんです。
    
消化できないくらいの出来事がやって来て、
お腹いっぱいになるのもあまり良くないですが、笑

ごはんいつ食べたっけ?
ってくらい、体験を味わえてないのも勿体無い。

変化し続ける「旅」はもちろんいいですよ。
体験の選択肢の自由が高くて、予想を超えてくれるから。
     
でも、
社畜も、ひきこもりも、うつも、失恋も、
どの体験も素晴らしい。

なんなら「旅じゃなくても良かった」
ってくらい。そう、
「旅じゃなくてもいいんです」笑

比べなくても、焦らなくても、
自分の目の前の出来事をちゃんと見れたら良いと思います。


    
僕はバカだから体験からしか学べない。
でも、目の前の体験からはちゃんと学びたい。

いつか、
暮らしができて、ルーティーンができたときに、
家族と一緒にそれを楽しむための準備、ちゃんとしたいですもんね。

そのための今、
自分の枠広げながら
体験を咀嚼する練習中です。

以上、近況報告でした(^^)

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2/13   バイト、温泉←今ここ
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今ここって言いながら
車の中で文章書くのに2時間( ̄▽ ̄)
体、いい感じに冷えたので、本当に温泉行ってきます(^^)

『暇すぎるバイトで時給1500円越え、、、 どういうことだ!笑』

『暇すぎるバイトで時給1500円越え、、、

  どういうことだ!笑』

        

神山でのゆず屋さんも終わり、

短期でお金を貯めたくて、東京に出稼ぎに来てはや3週間。

      

お金のためだけに働く経験も今しかないと思って

かけもちしてたバイト間の移動時間以外全部、1日20時間以上働いた日もありました。

『睡眠は量より質より、回数』

という名言を胸に。笑

      

かけもちは

派遣のホテルレストランバイト4現場と

深夜の居酒屋バイトだったんですが、

      

一番、嫌だったのが、ホテルのバーの洗い場担当。

      

50席くらいの店内で普段は8割くらいお客さんいるらしいんですが、僕が行く日はいっつも、ほんとーに

『ひま』!!!笑

      

     

おしぼりを3袋くらい巻いたら

あとは1時間に1回、食洗機を回すくらい 笑

      

洗って、かけて、拭いてで5分

55分は休憩。

座っててもいいし、トイレいってもいいし、隠れて携帯触ってもいい。

      

それで1時間、1500円、、、

どういうことだ!!!

     

なんのためにおれはここにおるんだろう。

仕事を通じてポジティブな価値を社会に提供するためじゃないのか。

     

    

今までのバイトは飲食店で

お客さんのために一生懸命、心と身体動かして、

時給は1000円には届かない。

      

なんか、すごい、納得がいかないんです。

だんだん腹が立ってきました。

      

     

腹たちすぎて、悔しくなったので

      

本気でやることにしました←笑

       

        

携帯のストップウォッチで測りながらおしぼり巻くんです。ちんたらやってたら1袋10分くらいかかっていたおしぼり巻きが、9分でできたんです!!!

       

やり方変えて、試行錯誤してみたら、

なんと、8分05秒。

     

つまんない、暇な仕事も本気でやったら楽しくなるんか!

      

なるほど~。

でした(^^)

     

でも、ここでまた問題発生!

     

仕事早くなったから、

暇な時間が長くなるんです。笑

      

そこで、暇なのが嫌だったので

本気で掃除することにしました。

床磨きから、ゴミ箱清掃、ステンレスの棚についた手垢を拭いて、ウォッシャーの裏側の水垢落として、

キッチンの常勤スタッフの手が届かないところをずっと掃除してました。

トータル3時間くらい。

       

そしたら、今までほとんど話したことない、30代後半の気強そうな女性のキッチンさんがなんと、仕事くれたんです!

さらに気づいたら、キッチンさんがダクト外したり、壁拭いたり、めちゃ掃除してるんです!笑

      

お、いい流れきてるきてるって思ったんですが、

やっぱり、お客さんはそんなに入らず、

洗い物はほとんどない 笑

      

掃除してたら時間になって、

おつかれっした!って帰るときに

     

今までぼーっと携帯触りながら働いてたときに言われたことがない

ありがとう」って言われたんです。

      

「また、大掃除しようね」って 笑

      

       

一番、嫌で、めんどくさくて、つまんないと思ってた仕事は

「本気・掃除」

についての学びをくれました。

     

       

そんなおっきな学びがついてきて?

時給1250円、朝6~10時は1450円、深夜だと1560円!

社食は朝昼夕、利用可能。

      

働きたい人いたら、紹介しまーす 笑

        

なんで、僕がお金を貯めたいかは

また、後日(^^)


【神山の2ヶ月の居候を終えて】

【神山の2ヶ月の居候を終えて】

       

毎日が昨日と違って、毎日が新鮮な山暮らしと

田舎なのに週2くらいある様々なイベントの日々を終えて、

         

自分は何を思うのだろうと

       

自分でも興味深々だったのですが

それはとてもシンプルなことでした。

        

        

ーーーーーーー

     

ママチャリで大阪を出発し、和歌山からのフェリーとヒッチハイク神山町に到着したのが10月12日。

ホストファザーのサダさんが主催する大望年会が終わり、徳島を出発したのが12月11日。

         

ちょうど2ヶ月のステイの中で、

ゆずを100キロ収穫し、

もちつきを5回やって、

東京にゆずを2回運びました。

       

「子どもと遊ぶことがビッグヘルプだから助かるよ」と可愛すぎる2人と日が暮れるまで公園で遊んだり、

        

50本のゆずの樹を「悠樹、収穫したら好きに使っていいよ」とチャンスをもらい、収穫、加工、販路開拓、値付け、販売まで、「ゆず屋さん」をやったり、

      

いろーんなことをやらせてもらいましたが、

それができたのは、

              

自分の全ての挑戦を大きな愛で見守り、

いつも背中を押してくれたホストファザーのサダさんとホストマザーのきーこさんのおかげでした。

        

      

感じたことは2つ。

       

①「とりあえず、やってみる」

      

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『ゆうき、何をやってんの?』

とよく聞かれるから、やったことを箇条書きにしてみたら、50をゆうに超えたました。これ全部を聞きたい人はいないと思うから割愛しますが、

          

とりあえず、できることやってみて、分かんないとこあったらそこで考えよう。

見切り発車でいいから。失敗していいから。

      

結局「とりあえず、やってみる」ということが現実を前進させることを実感しました。

 

     

          

②ぼんちゃんとてるちゃん

       

 

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この2ヶ月、ぼんちゃんとてるちゃんの存在は、本当に大きかったです。

     

          

心に余裕がなかったり、

やりたい仕事があったりして、

もっと2人との時間を大切にできたのに。

と反省することばかりだったけど、

        

「ゆうきー!」「ゆうきー!」

と、いつも真っ直ぐ向かってきてくれる2人には感謝しきれません。

         

2人のこと思い出して、夜行バスの中で鼻水垂れ流すくらい泣いた自分にびっくり。笑

       

頭で振り返って何がどうだったよりも、

それだけ心動かされたんだなぁ。

      

2人の毎日を、素敵すぎるお父さん、お母さんと一緒に見守れたことが、たまらなく嬉しいです。

      

        

徳島、香川のビッグファミリーのおかげもあり、本当に充実した2ヶ月を過ごすことができました。ありがとう。

       

また、帰ってきまーす!

     

『神山に1ヶ月居候して』

【 石 】
      

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石はいい  いつまでも
     
黙っていられるから
     
花が散り  蝶が立ち去っても
     
石は黙って  天を見る
    
   桑原文次郎
    
     
3年前100歳で逝去した祖父が残した『石』という四行詩
       
歩けない、飛べない、泳げない、
食べれない、喋られない
     
そんな石の
     
「ない」
        

   
「ある」
    
に変える視点の豊かさ。 
     
     
     
天を見上げる
     
ではなく
     
天を見る
     
とする視座の高さ。
     
      
>>>>>>
       
       
小さくなった背中を
椅子に預けることなく、
足が弱くなった古い机に
しゃんと向かう祖父の姿を思い出す。      
      
祖母が亡くなる前から続けていた読経
感謝を忘れず、草木に思いを寄せる祖父は祈りの人だった、と
       
この年になって気づく

おじいちゃん子だった自分。

           

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◯◯◯
      
          
祖父の紡ぐ言葉が、
とてもキレイで、美しいのは
40年以上国語の教師をしてきた祖父の研鑽の賜物だろう。
        
この詩が載っている詩集『出会い』は祖父が98歳の時に出版された。
当時の自分はクソガキ、18歳。笑 

          
少しは成長したつもりでも
今の自分はまだ23歳。
       
つい、つぶやいてしまった
       
「98歳って何歳だよ 笑 」
       
       
祖父はその智慧と感性を残したんだと思う。
        
還暦を超えた4人の子どもたちに、
生活を創り始める孫たちに、
      
そして、
そのまた子どもたちに。 
      
      
◯◯◯
      
      
家の中で杖を2本つきながら歩く祖父は
老いと共に、「できなくなること」が増えていた。
        
でも、もっと大きい
「できるようになる何か」
があったのだと思う。
        
          
>>>     
居候先の神山の家で
水道の蛇口をひねっても水が流れて来なくなり、
水源の工事のために山に入ったことがあった。
      
採水地まで行く車の道が、四駆の軽トラが上がらないくらいボコボコで

道路の舗装のための、石を集めながら
ふと、思った。
        

石は祈ってるんじゃないか。
       
石が、黙って、じっとしているのは

喋ることよりも、動くことよりも、

もっとやりたい
大きな祈りがあるんじゃないか。
       
       
石は黙って、天を見ながら、
        
ぼくの祖父が
子や、孫や、これから生まれてくる子どもたちの幸せを祈ったように
         
石も地球の未来を思い祈っているんじゃないか。
       
       
そう思ったら、
石や岩でできてる大地
みんなが僕たちを
祝福してくれてる気がする。
      
11月15日、神山に来てはや1ヶ月

 

 

そろそろ動き出します!